ファイル交換ソフトとは何だろう?
「有料」のものが「無料」で手に入るツールだ。

書店に行けば、店頭には
「無料」「ぶっこ抜き」「ダウンロードしたい放題」
丁寧に
「初心者でも安心」「1からわかるファイル交換ソフト」
など、新聞の見出しのように羅列されている雑誌が目に付いた。

でも、インターネットでは
「違法」「裁判」「逮捕」「著作権」
などの話題がひっきりなしに飛び交っている。
そんな事ばかり声高に聞こえてくる。

「有料」のものが「無料」で手に入る事自体おかしいのだ。
「違法」「違法」と騒がれるものが、どうしてその使い方を掲載した
雑誌が横行するのか。

「いえいえ、私は法律違反なんてしていません。」
「別に他の人が逮捕されても、俺なんて小物。捕まるわけないでしょ。」
「ファイルアップロードしてないし、私は全然大丈夫。」


大人の顔をして、そう言うかもしれない。

鏡に映った自分の顔を見てみる。

『大丈夫、俺は違法なんかしていない。』
ほんとうに?
そう言った顔は大人の顔をしていた。

ある時、卒業した専門学校の講師と話す機会があった。
専門学校でもファイル交換ソフトを使用する生徒がいたと言う。
ファイル交換ソフトの性質上、学校側のネットワークサーバの設定で、
ファイル交換ソフトを使えない用にするのは難しかった。

と言うことで、技術的に難しいのだから、学校なのだから規則を設けよう
と言うことに至った。
「校則」である。
内容は

「ファイル交換ソフトを使っていたら退学

と言うものである。
じゃあ、インストールだけなら大丈夫?などど野暮な事は考えないで。
ばれたら退学である。
ばれなければ・・・とも考えがあるが、そんなリスクを背負ってまでファイル交換したい人はいないと思いたい。

P2P技術がどうとか、作者がどうとかの前に、

大手を振って、「違法」が公然と使えるシステムが、ひどく気持ち悪い。

それが、この問題を聞くと思う、個人的な感想だ。